歯科NEWS

2011.07.31更新

歯科医師になって診てもらいたいと思う芸能人を聴いたところ、天海祐希さんが昨年の調査に続き2年連続で1位となり、2位は向井理さんだったことが、日本私立歯科大学協会の調べで分かった。


調査は昨年に続いて2回目で、「歯の衛生週間」(6月4~10日)中の6月6~8日に10~70代の男女1000人を対象に、「歯科診療」と「歯科医師」に関する意識を聞いた。


選んだ理由について、天海さんは「てきぱきして治療が的確そう」「技術は完ぺき、説明もわかりやすそう」など、向井さんは「清潔感がある」「かっこいい」「頭が良くてさわやかなイメージだから」などの意見が挙げられた。男性芸能人の2位は昨年1位だった福山雅治さん、3位は大沢たかおさん。女性芸能人の2位は真矢みきさん、3位は松嶋菜々子さんとなっている。向井さんは昨年の男性芸能人21位から一気にジャンプアップした。


また、かかりつけの歯科医院があるかどうかを聞いたところ、「ある」と答えた人は69.6%で、「ある」と答えた人にその歯科医院の満足度を採点してもらったところ、平均点は79.3点だった。歯科医院を選ぶポイントを聞くと、1位は「歯科医師の技術」で66.7%の人が回答。次いで64.6%で「評判」、55.7%で「立地」、55.3%で「歯科医師の人柄」の順になっている。


「日ごろどのようなオーラルケアをしているか」という質問には、96.2%が「歯磨き」と答え、次いで「歯間ブラシを使用」(31.1%)、「舌の掃除」(28.1%)と続き、歯磨き以外のオーラルケアも広く取り入れられていることが分かった。オーラルケアに関する悩みを聞いたところ、一番多かったのは「口臭」で42.7%の人が回答。以下、「歯垢、歯石」(40.2%)、「虫歯」(39.5%)、「歯の黄ばみ」(38.4%)となっている。男女別で見ると、男性は「口臭」、女性は「歯の黄ばみ」を悩みとする人が一番多かった。口腔の健康を一生保つために、いくらまでお金をかけられるかという問いでは、平均で61万1147円という結果だった。(毎日新聞デジタル)


投稿者: 藤村医院

2011.07.15更新

高齢化や事故で歯を失った人が、「本物の歯の入れ歯」の移植を受け、自分の歯が再生する―。夢の治療の実現を期待させる基礎技術が、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チームによってマウスで初めて開発され、12日付の米オンライン科学誌プロス・ワンに発表された。


東京理科大の大島正充助教や辻孝教授らは、マウス胎児から歯のもとの細胞を採取し、歯の原型「歯胚(しはい)」の段階まで培養。プラスチックの型枠に4、5本並べて入れ、腎臓皮膜下に一時的に移植した。


2カ月弱かけて大きさがそろい、エナメル質や象牙質、歯髄、歯根膜を備えて歯槽骨でつながった「再生歯ユニット」に成長させてから型枠を外し、歯を抜いた跡に移植した。1本移植した場合の詳細分析では、顎の骨と結合し、歯髄に血管や神経もでき、餌をかみこなせることが確認された。


人間の場合は、歯のもとの細胞をどのように準備し、体内や試験管内でユニットまで成長させるかが課題。移植に伴う免疫拒絶反応を避けるには患者自身の細胞が望ましく、少年なら親知らずの歯胚、大人なら皮膚細胞に遺伝子群を導入して作る万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を利用できる可能性がある。

投稿者: 藤村医院

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