歯科NEWS

2011.06.03更新

日本人の成人の約8割が歯周病にかかっている中、約7割が「自分は歯周病ではない」と思っていることが、サンスターの「歯周病およびオーラルケアに関するアンケート」で分かった。

調査は、10~60 代の男女1000人を対象に、インターネットで実施。「自分は歯周病だと思うか」という質問に、20.5%が「歯周病ではない」、48.7%が「おそらく歯周病ではない」と回答し、69.2%が「自分が歯周病ではない」と思っているという結果になった。また、歯周病という病気の認知率は、98.5%と高いが、「歯周病と虫歯の関係性」に関する質問では、虫歯と混同している人が28.6%、他の病気への影響はないと考えている人が35.7%おり、多くの“油断”している姿が浮き彫りになった。

「歯間清掃具やデンタルリンスの使用状況」では、37.1%が歯間ブラシやデンタルフロスなどを使っており、27.1%がデンタルリンスを使用していると答えた。「歯科に行くきっかけ」を聞いたところ、51.7%が「歯や歯茎のトラブルのため」、27.6%が「予防のため、定期的に通っている」と答え、歯周病を含む口の中のトラブルを予防する意識が浸透していないことが分かった。

歯周病は、歯の周りの組織(歯茎や歯を支える骨)に起こる病気。細菌の固まりである歯垢(しこう)によって細菌感染症が発症し、進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯を失うだけでなく、最近では、糖尿病や動脈硬化などに悪影響を及ぼすことも報告されている。(毎日新聞デジタル)


投稿者: 藤村医院

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