西日本新聞の記事に「九州 生サバなぜOK」との興味ある記事が掲載されていました
私も生のゴマサバは大好物!単純に九州のサバは新鮮だから、生でもOKと思ってましたが、確かに全国どこで獲れても、すぐに食べられる環境であれば、生でいいはず
しかし、九州以外の多くの地域では、サバはシメるか火を通すのが当たり前
なぜか?
ブランドサバ「旬(とき)サバ」で有名な長崎県松浦市の松浦港
1年を通して水揚げされるサバは脂が乗って、刺身がうまい!
魚市場の担当者は「ここのサバのアニサキスは内臓にしかいない
また板や包丁の水洗いをしっかりすれば、刺身も安心して食べられます」と太鼓判を押す
ここで出てきた寄生虫アニサキスにヒントがあったそうです
高知県から青森県までの太平洋側のサバは8割以上がアニサキス・シンプレックスである
それに対して、長崎県から石川県の日本海側のサバは8割以上がアニサキス・ピグレフィーであることが分かった
そこで、この2つのアニサキスの違いであるが、
内臓に寄生後、肉質部にまで潜り込む「移行率」はシンプレックス約11%に対し、ピグレフィーが0.1%と大きく異なる
これは、先の松浦の魚市場で聞いた「内臓にしかいない」という言葉を裏付けるデータであった
「アニサキス症患者100人のうち99人からシンプレックスが検出されたという結果もある。食中毒の発生とアニサキスの種類は密接に関係しているはず」と東京都健康安全研究センターの鈴木淳主任研究員は指摘
アニサキシスに詳しい良永知義(東大大学院准教授)は
「九州では内臓にとどまる率が高いピグレフィーが多いので、刺身で食べる文化があるのではないか」と語る
大分の一部ではふぐ肝を食べるし、九州人は昔からチャレンジャーが多いのかな?
最後に北部九州で捕れるサバを生で食べても極めて安全とはいえ、自分でサバを調理する場合は、内臓を傷つけないなど細心の注意が必要だと締めくくってありました
それにしても、生サバは美味しいですよね!