米タイム誌は21日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」の2001年度版を発表し、福島県南相市長の桜井勝延氏(55)と宮城県南三陸町の公立志津川病院に勤務していた内科医・菅野武氏(31)を選出した
菅野医師については「津波警報がなった直後に病院上階への患者の搬送を開始。2日後に患者全員がヘリコプターで搬送されるまで自分は避難しなかった。3日後、妻の出産になんとか間に合った」と評された
菅野さんは「目の前の困っている人を助けるという当たり前のことを、震災という受難の中でも続けただけ」
「すごいことをしたとも思わないが、日本人全体が復興に向けて頑張っている中で、その一人として選ばれたと考えることにした」と選出を受け止めている
菅野さんはニューヨークで予定されている選出に関するイベントに出席すると述べた上で「被災地の状況を伝えたい」と語った
私も災害直後に取材を受ける菅野医師をテレビで観ましたが、自分や自分の家族を優先することなく、「目の前のやるべきことをただやっただけ」と淡々と語る彼の姿に心打たれました
菅野医師は5月から東北大学の大学院に進む予定だそうだが、
「被災地域でも一流の治療が受けられるようにしたい。南三陸町には通い続けるつもり」と語っている