1991年の6月に当時のJASが導入し、その後JAL機として日本のあらゆる空で活躍した名機、エアバスA300-600R
2011年3月26日のラストフライトで日本の空から姿を消すはずであった・・・・
ところが、東北地方早期復興・支援(被災地の方々の移動手段、救援物資の輸送)のため、当分の間、現役ジェット機として飛ぶそうです
以下、JAL機長である萩原憲一氏のブログ より引用
「我々、運行乗務員は時折お客様から幸せや、喜びを頂く事があります。普段お客様と直接お話しする機会はありませんし、何事も無く、無事に目的地に到着して当たり前。そんな仕事ですから小さなふれあいも、とてもうれしく思うものです。
楽しげに手を振ってくださるご家族。やっと書けるようになったその手で、手紙をくれる幼稚園児。大切にしている、自慢の飛行機の絵をくれる小学生。若々しい力を分けてくれる、いつも元気な修学旅行生。お忙しい中、頑張れとエールをくださるビジネスマン。達筆なお礼状をくださる紳士と笑顔で癒してくれるおばあちゃん。生き生きと旅行され、勇気をくれる、身体がご不自由な方もいらっしゃいます。
今度は我々が元気に手を振り、エールを送る番です。引退するはずだったこの飛行機がささやかでも勇気をお届けできれば幸いです。公共交通機関として当然の責務でありますが、最後の仕事として、ほんの少しの貢献と、恩返しができることに感謝し、このような予断を許さない状況下、更なる安全運転を堅持すべく使命感を持ってフライトに当たらせて頂きます。
最後に一日も早い被災地の皆様の回復と地域社会の復興をお祈りいたしますと共に、被災地で活躍される救援関係者、ボランティアの方をはじめ明日への希望を持って生活されているすべての方々に敬意を表します。
日本の総力をもって取り組むべき今。できることから積極的に始めていこうではありませんか。」