Gennaro D'Amato博士ら(高度専門病院Aカルダレリ:イタリア・ナポリ)は、Facebookにログインすることで、喘息の発作が誘発されたと思われる若年男性の症例についてLancet(2010;376:1740)に報告した
この男性は恋人にフラれたことでうつ状態
Facebook上で新たなニックネームを用いて再度アカウントを取得、再び元恋人と”友達”となり女性のプロフィールにアクセスした
男性は元恋人の写真を見た瞬間に息切れを起こした
精神科医の協力も得て、男性がFacebookへのアクセスを断念した結果、喘息発作は起こらなくなった
博士らは「この男性は元恋人のFacebookプロフィールを見ると過呼吸になり、それが喘息発作の引き金になったようだ」と報告
また、FacebookなどのSNS全般について「新たな精神的なストレスの要因となりうるため、うつ状態の喘息患者に対しては増悪のトリガーとして注意する必要がある
ストレスの発散・解消の目的で、SNSをやっておられる方も多いと思いますが、新たなストレスとなっては、本末転倒ですね