藤村医院BLOG

2011.02.04更新

Gennaro D'Amato博士ら(高度専門病院Aカルダレリ:イタリア・ナポリ)は、Facebookにログインすることで、喘息の発作が誘発されたと思われる若年男性の症例についてLancet(2010;376:1740)に報告した

この男性は恋人にフラれたことでうつ状態

Facebook上で新たなニックネームを用いて再度アカウントを取得、再び元恋人と”友達”となり女性のプロフィールにアクセスした

男性は元恋人の写真を見た瞬間に息切れを起こした

精神科医の協力も得て、男性がFacebookへのアクセスを断念した結果、喘息発作は起こらなくなった

博士らは「この男性は元恋人のFacebookプロフィールを見ると過呼吸になり、それが喘息発作の引き金になったようだ」と報告

また、FacebookなどのSNS全般について「新たな精神的なストレスの要因となりうるため、うつ状態の喘息患者に対しては増悪のトリガーとして注意する必要がある

ストレスの発散・解消の目的で、SNSをやっておられる方も多いと思いますが、新たなストレスとなっては、本末転倒ですね

太宰府市・大野城市 藤村医院歯科・耳鼻科
藤村哲之


投稿者: 藤村医院

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