厚生労働省の調査で、75~84歳の26.8%が自分の歯を20本以上維持しており、5年前の調査より3.8%増加したことが分かった
「8020運動」(80歳で20本以上自分の歯を残そう!)が少しづつ実現しているのは喜ばしい限りです
今回の調査で20本以上歯がある人の83.3%が
「何でも食べられる」と答えたのに対して
19本以下の53.4%の人は
「噛んで食べるのに支障がある」と答えています
人の歯は親知らずを含めずに28本あります
皆さんも大切な歯を1本でも多く残しましょう!
自分でできることは、なんと言っても歯磨き
それもあなたのお口(歯並び)に合ったきちんとしたブラッシング方法を歯医者さんで教えてもらいましょう!
そして、それと同じくらい大切なことがあります
それは、より短い頻度(理想は一ヶ月に1回)で歯科医院を受診し専門的な検診とメンテメンス(プロによる歯や歯ぐきのケア)を受けることです
そんなに行くの!?って思うかもしれませんが
スウェーデンで行った有名な臨床研究があるんです
30~50歳代の患者さんで一ヶ月に一回のペースで歯科医院での専門的なメンテナンスを受けた人は、30年後に失う歯の数を1本未満!におさえることに成功
自分に合ったセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアを行えば、
99.7%自分の歯を残せるという研究結果です
これによって、スウェーデンは虫歯を削って治す対症療法から予防を中心とした治療に大きく国をあげて方向転換し、世界で有数の虫歯・歯周病が少ない国になりました
ただ哀しいかな日本では歯の予防のための医療保険が整っていません
そこに働きかけていくことも我々歯科業界に携わる者としての課題だと思います